境内一面に色とりどりの牡丹の花が咲き乱れる
“奈良大和路の花の御寺”長谷寺(奈良県桜井市)では、「長谷寺ぼたんまつり」が、4月18日から5月10日まで開催される。
牡丹の名所として知られ、境内一面に色とりどりの牡丹の花が咲き乱れる光景は圧巻で、期間中には、春季特別寺宝展や「ぼたん献花祭」、茶会などいろいろな催し物があり、参道の門前町も店が立ち並び賑わう。
本尊・大観音尊像の春季特別拝観も実施中
長谷寺は、朱鳥元年(686年)、道明上人が天武天皇のために銅板法華説相図(国宝)を西の岡に安置したことがはじまりといわれ、平安時代には貴族、江戸時代には徳川家の崇敬を集め帰依を受けて栄えた。舞台造の本堂(国宝)は徳川家光による再建で、寺宝類としては、本尊十一面観世音菩薩立像をはじめ、約1000点にも及ぶ文化財を所蔵する。
仁王門を抜け、本堂へと続く登廊(重要文化財)は399段に渡る石段になっており、4月下旬から5月上旬に見頃をむかえる牡丹に彩られる。長谷寺の牡丹は、中国、唐の皇后馬頭婦人の献木を今に植えついだもので、約1000年前かの栽培とされ、現在、150種、7,000株の牡丹が色とりどりに咲く。
また、長谷寺では、本尊・大観音尊像(重文)の春季特別拝観が、6月30日まで開催中で、像高3丈3尺6寸(1018.0cm)の威厳ある本尊の御み足に直接触れ縁を結ぶことができる。

長谷寺 公式サイト
http://hasedera.or.jp/