2本の宝木を、約10,000人の裸の男たちが激しく奪い合う
岡山市の西大寺観音院では、日本3大奇祭のひとつとされ、国の重要無形民俗文化財にも指定されている、「はだか祭り(西大寺会陽)」が、2月18日に開催される。
本堂御福窓から住職が投下する2本の宝木(しんぎ)をめぐり、約10,000人というまわしを締めた裸の男たちが激しい争奪戦を繰り広げる様子は圧巻で勇壮そのもの。
会陽の夜には花火が打ち上げられ、あと祭りも約2週間にわたり開かれる。
まわし姿になって境内に入れば誰でも参加できる
会陽当日の行事予定は、子どもたちによって宝筒などの争奪戦が繰り広げられる「少年はだか祭り」(15:20~)。女性たちが、裸の男たちの士気を高め、安全を祈願するために場内に向かって会陽太鼓を打ち鳴らす「会陽太鼓」(18:30~・19:30~)。「会陽冬花火」(19:00~19:30)。
「宝木投下」は、22:00、本堂内外の明かりが一斉に消され、浄暗のもと、裸の男たちがひしめく中に、宝木が投下され、激しい争奪戦の後、やがて「宝木が抜けた」という声とともに裸の群れは散っていく。宝木は取主により会陽奉賛会へ持ち込まれ、検分の後、祝主へ納められ、宝木の取主である福男は、仲間に担がれ祝主のもとへ向かう。
はだか祭りには、男性に限られるが、衣服を脱いで、まわし姿になって境内に入れば誰でも参加可能(酒を飲んでいる人、入れ墨をした人、座敷用の足袋以外の履物を履いている人は不可)で、着替え場所もあるほか、まわしや足袋も販売されていて当日参加もでき、垢離取場で身を浄め、祭りに参加した男は厄を除き福を招くなどの御利益があるとされる。
あと祭りは、会陽の翌日から約2週間にわたって行われ、向州公園から境内にかけて、屋台や露店、植木市が並び、人々で賑わう。会陽から1週間目の日曜日には稚児入練供養が、2週間目の日曜日には柴燈護摩や会陽アト祭り結願祭が執り行われる。
(画像は西大寺観音院公式サイトより)

西大寺観音院 公式サイト
http://www.saidaiji.jp/website/岡山市 「西大寺観音院(はだか祭り)」
http://www.city.okayama.jp/higashiku/soumu/soumu_00102.htmlおかやま観光コンベンション協会「西大寺会陽」
https://okayama-kanko.net/sightseeing/