労務行政研究所ジンジュール編集部では「ビジネスパーソンの健康意識に関するアンケート」を実施し、その結果を発表した。それによると、
・4人に1人は体調が「どちらかといえば悪い」
・気になる症状ベスト3は、肩こり、疲れ目、花粉症やアレルギー
・不健康でもやめられないのは、運動不足、甘いもの、ネットサーフィンで夜更かし
というものだ。
ビジネスパーソンの現在の体調
冬になり、インフルエンザの流行も危惧される中、ビジネスパーソンに現在の体調について聞いたところ、「とても体調がよい」(15.4%)、「どちらかといえば体調はよい」(57.6%)を合わせると、全体の73.0%の人が体調がよい傾向にあった。しかし、「どちらかといえば体調は悪い」は25.2%にも上っており、4人に1人の割合となっている。
体力の低下
「あなたは、自分自身の体力が低下したと感じる時がありますか」との問いに対して、「感じる」と回答した人は85.6%に達した。「感じない」は9.8%、「分からない」4.6%にとどまっている。多くのビジネスパーソンが体力の低下を感じているようだ。体力の低下を実感する場面を聞いたところ「週明けの出勤時」(44.6%)、「長時間の残業が続いた時」(44.2%)の2つが40%を超え、以下、「職場等での飲み会があった時」29.4%、「満員電車に乗った時」23.6%、「週末の退勤時」19.9%と続いている。
健康を維持する習慣、不健康な止められない習慣
健康を維持するうえで気をつけている習慣は、
【食事】食事を3食きちんと摂る人 57.8%
【運動】定期的に運動をしている人 35.2%
【睡眠】平日の平均睡眠時間が6時間以上の人 41.4%
という結果だ。
一方、不健康だと分かっていながらも、ついついやってしまう、やめられない習慣では、「運動不足」56.8%、「甘いものをよく食べる」34.4%、「ネットサーフィンで夜更かし」34.0%が上位に挙がっている。健康を気にしてはいるものの、意識と行動とが伴わないことも少なくないようだ。
ビジネスパーソンにとって、健康管理はすべて自己責任。これが出来ない人間は仕事も出来ないという考え方が欧米では主流だ。このアンケート結果を見ると、日本ではまだまだ健康を犠牲にして頑張るという意識が残っているように見える。
ジンジュール