御神幸では華麗な平安絵巻が繰り広げられる
福岡県太宰府市の太宰府天満宮では、「神幸式大祭」が、9月20日から25日まで開催される。
お下り・お上りの儀では、道真公の御神霊を奉安した御神輿が、平安時代の装束を纏った約500人の奉仕の人々とともに厳かに進み、さながら華麗な絵巻を見るかのようで、多くの人々が訪れる。
最終日には天神さまの御神霊をお慰めする「千灯明」
「神幸式大祭」は、平安時代の康和3年(1101年)、大宰権帥 大江匡房により始められ、天神さま・菅原道真公ご在世の往時を偲び、御神霊をお慰めするとともに、皇室のご安泰と国家の平安、さらには五穀豊穣を感謝する秋祭りで、太宰府天満宮で最も大切なお祭りとされる。
主な神事・行事予定は、9月20日、御本殿にて「神幸式大祭始祭」(15:00)が斎行され、21日、御本殿にて「出御祭」(19:00)が斎行された後に、「お下りの儀」が執り行われる。
「お下りの儀」では、道真公の御神霊を奉安した御神輿が鐘と太鼓の音に導かれつつ、王朝絵巻さながらに奉仕の人々が美しい行列を整え、かつて道真公がお住まいであった榎社まで御神幸がなされ、22日には榎社より御本殿まで御神幸がなされる、「お上りの儀」(15:00)が執り行われる。
24日の夜には、特別に調製された古式神饌をお供えされる「古式献饌祭」(19:00)が斎行され、御本殿前にしつらえられた舞台では、巫女による神楽「浦安の舞」が奉納される。
25日には、「例祭」(11:00)が斎行され、同日20:00より天神さまの御神霊をお慰めする「千灯明・水上神楽奉納」が行われ、「神幸式大祭」は幕を閉じる。
また、太宰府市では、「千灯明」に合わせ行われるイベント「第11回 太宰府 古都の光」を25日に開催(18:00から各会場で点灯式を実施、18:15頃点灯)。
九州国立博物館、太宰府天満宮及び門前町周辺、観世音寺、戒壇院、大宰府政庁跡や水城跡を灯籠や光のオブジェで彩り、灯明の灯りによる光の道でつなぐ。また、各会場では、人形劇やミニ演奏会などが行われ、光のイベントに彩りを添える。

太宰府天満宮 公式サイト
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/太宰府市 「第11回『太宰府 古都の光』を開催します」
http://www.city.dazaifu.lg.jp/kanko/event/7252.html