キリコ祭りの中でも最も荒々しい祭りの一つ
能登キリコ祭りの先陣を切る勇壮な祭り「あばれ祭」が、石川県能登町宇出津地区で、7月3日・4日の2日間開催される。
初日夜、大小合わせて40基を超えるキリコが、大松明の周りを、火の粉を浴びながら練り廻り、翌2日目、2基の神輿がキリコに加わり暴れ回るさまは極めて勇壮で、数あるキリコ祭りの中でも最も荒々しい祭りの一つとして人気がある。
2基の神輿が水の中・火の中に投げ込まれ暴れ回る
「あばれ祭」は、350年前、当地に悪病が流行したため、京都の祇園社から牛頭天王を招請して盛大な祭礼を始めたところ、神霊と化した青蜂が悪疫病者を救い、喜んだ地元の人は、キリコを担いで八坂神社へ詣でたのが始まりとされる祭り。
見せ場は、1日目の夜(21:00~23:00頃)、宇出津港いやさか広場(能登町役場前)で繰り広げられるキリコの乱舞。太鼓や鉦を鳴らしながら、高さ7メートルのキリコが、燃え盛る5本の大松明の周りを、火の粉を浴びながら乱舞する。
2日目の見せ場は、白山方、酒垂方、2基のあばれ神輿が各々のお旅所から八坂神社へと向かう21:00から八坂神社入宮の翌2:00頃まで。道中、神輿は梶川に投げ込まれ、さらに上流のカンノジ川では燃え盛る松明のもとで荒々しく暴れる。八坂神社前の焚き火の中に神輿は何度も投じられ、最後は八坂神社の拝殿に運び込まれる。

能登町 「あばれ祭」
http://www.town.noto.lg.jp/www/event/detail.jsp?common_id=2563