威勢よく打ち鳴らされる太鼓の音で街中が覆われる
街中に勇壮な太鼓の音が響き渡る、小倉の夏の風物詩、「小倉祇園太鼓」が、小倉城周辺で、7月17日から19日まで開催される。
7月17日が宵祭り、18日が太鼓競演大会(15:30~小倉城大手門広場)、19日が据え太鼓競演会(11:00~/小倉城大手門広場)、太鼓広場「廻り祇園」(18:30~/小文字通り)などが催され、毎年約30万人もの観客が全国各地から小倉の街を訪れる。
審査員の前で太鼓打ちを披露し優勝を争う
「小倉祇園太鼓」は、関ヶ原の戦いの功により、40万石の大名に任ぜられた細川忠興公が、元和3年(1617年)に、城下町としての繁栄のために祇園社を創建して領内の総鎮守とし、翌年から行われた祇園祭が始まりといわれ、およそ400年の歴史をもつ祭り。
全国的にも珍しい両面打ちを特徴とし、18日が太鼓競演大会は、約100チームの参加町内・団体が列をつくり、審査員の前で太鼓打ちを披露しながら通る。
審査では、太鼓やヂャンガラ(すり鉦)の技量だけではなく、チームワーク・お囃子・服装などの所作も採点の基準となるなど、福岡県指定無形民俗文化財「小倉祇園太鼓」らしい格式の高い伝統披露の場として位置付けられている。
祭りのクライマックスとなる、最終日19日の太鼓広場では、小倉の各所から山車約92台、184張の太鼓、延べ4000人が集まり太鼓を叩き続け、18:45頃からは、全山車が停止し叩く「勢揃い太鼓」が見もの。やがて、全山車の進行が始まり、ヂャンガラ(すり鉦)やお囃子などとともに小倉の街が一気にヒートアップする。

「小倉祇園太鼓」 公式サイト
http://www.kokuragiondaiko.jp/