縄文時代から鎌倉時代に至るまでの日本美術の至宝が一堂に
九州国立博物館では、同館開館10周年を記念した特別展「美の国 日本」を、10月18日~11月29日まで開催する。
歴史や美術の教科書などで一度は目にしたことのあるような、縄文時代から鎌倉時代に至るまでの日本美術の至宝を一堂に集め、「美の国 日本」が形成されていく軌跡をたどる。
九博10年の特別展史上前例のない、圧倒的な展覧会
「美の国 日本」では、国宝30余件、重要文化財30余件を数え、九博10年の特別展史上前例のない、日本屈指の優品が集まる圧倒的な展覧会。
「第一部 原始日本列島の造形美」、「第二部 美の画期」、「第三部 琉球の美 アイヌの美」で構成。
第一部では、国宝・火焔型土器、重文・遮光器土偶、国宝・袈裟襷文銅鐸などを展示。縄文時代の型にはまらない、変化に富んだ土器や土偶、弥生時代の直線や曲線自体の美しさが追求された銅鐸など、原始の日本列島で独自に生み出された造形美を眺める。
第二部では、武寧王と王妃の金製冠飾(国宝・韓国)、国宝・多聞天立像、国宝・龍首水瓶、国宝・釈迦如来像、国宝・重源上人坐像、正倉院宝物・螺鈿紫檀五絃琵琶などを展示。飛鳥時代から鎌倉時代にいたるまでの美の画期に焦点を当てる。
第三部では、国宝・黄色地鳳凰牡丹文様紅型縮緬袷衣裳、重文・テタラペなどを展示。琉球やアイヌの人々が大陸や日本列島本土との交流のなかで独自に育んだ美の諸相を展望するとしている。

九州国立博物館 公式サイト
http://www.kyuhaku.jp/