平安時代から守り継がれる伝統行事
古都奈良の一年を締めくくる、春日大社の摂社若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」が、春日大社、奈良公園周辺で、12月15日から18日まで開催される。
12月17日には祭りの中心神事である、時代行列「お渡り式」と、各種神事芸能が奉納される「お旅所祭」が催行され、平安時代から守り継がれている伝統行事で、奈良を代表する祭りの一つを見るため、毎年多くの人々が訪れる。
夜遅くまで数多くの神事芸能を奉納
「お渡り式」(17日12:00~)では、若宮様の御旅所に参勤する行列が奈良県庁前を出発、近鉄奈良駅より油阪を経て、JR奈良駅前からまっすぐ東へ三条通りを登り、一の鳥居を入ってすぐ南側の「影向の松」の前で「松の下式」を行いお旅所へ練り込む。
行列の中心は平安時代から江戸時代に至る風俗を満載した伝統行列で、旧儀が長く守られながら、時代の流れに応じた姿を見せる。「松の下式」では、細男(せいのう)・田楽・猿楽などの芸能を勤める各組がそれぞれの芸能を松に対して奉る。
「お旅所祭」(17日14:30~)では、神職が神様にお供え(神饌)を捧げるなど国の平安を祈念する祭典が行われた後、15:30頃から神楽が舞われる。そして、田楽・細男・猿楽(能楽)・舞楽など、23:00時近くまで各種神事芸能が奉納される。

春日大社 公式サイト
http://www.kasugataisha.or.jp/春日大社「春日若宮おん祭」
http://www.kasugataisha.or.jp/onmatsuri/