春日大社の3000基にもおよぶ燈籠に灯がともる
古都奈良の文化財として世界文化遺産に登録される春日大社では、「節分万燈籠」が、2月3日(18:00~20:30)に開催される。
春日大社の境内3000基にもおよぶ燈籠に灯がともされ、二之鳥居から本社付近、そして釣燈籠が並ぶ朱塗りの回廊などは、王朝絵巻を見るようで、多くの参拝者で賑わう。
2月の節分時とお盆の年2回開催
春日大社の燈籠は石燈籠約2000基、釣燈籠約1000基の合計約3000基あり、中でも全国で2番目に古い石灯籠といわれている伝関白藤原忠通奉納の「柚木燈籠」(1136年)や、藤原頼通の寄進と伝わる「瑠璃燈籠」(1038年)をはじめ、平安末期より今日に至るまで、その大半は春日の神を崇敬する人々から寄進されたもので、特に室町末期から江戸時代にかけては一般庶民や春日講中からのものが多い。
「万燈籠」は現在、2月の節分時の「節分万燈籠」(2月3日)とお盆の「中元万燈籠」(8月14日・15日)の年2回開催され、「節分万燈籠」では、17:30頃舞楽奉納が行われ、18:00頃全燈籠に灯がともる。本殿へ向かう参道に延々と並ぶ石灯籠の灯や、朱塗りの回廊を照らす釣燈籠が、来訪者を幻想の世界に誘う。

春日大社 公式サイト
http://www.kasugataisha.or.jp/index.html