巨大な曳山を数百人の若者が威勢よく曳き回す
佐賀県唐津市では、「唐津くんち」が、11月2日から4日までの3日間開催される。
最大の呼びものは、氏子が奉納する曳山行列で、漆の一閑張りと呼ばれる技法で製作された巨大な曳山を、揃いの法被姿に身を固めた若者たち数百人が威勢よく市内を曳き回すさまは圧巻で、「唐津くんちの曳山行事」として、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。
1番ヤマ「赤獅子」から14番ヤマ「七宝丸」まで勇壮華麗な14台が登場
「唐津くんち」は、16世紀の終わりに始まったと伝えられる唐津市南城内にある唐津神社の秋祭り。刀町の1番ヤマ「赤獅子」から14番ヤマ「七宝丸」まで、いずれも勇壮華麗な14台が登場し、2日は“宵曳山(よいやま)”、3日は“御旅所神幸(おたびしょしんこう)”、4日は“町廻り(まちまわり)”が行われる。
「唐津くんち」見せ場となる、11月3日正午から行われるお旅所(西の浜)への「曳込み」では、重さ2~5トンもある曳山が車輪を砂に埋もらせながら、力強く豪快なテンポの曳山囃子に合わせて砂浜を進む。「エンヤ、エンヤ」の掛け声と共にお旅所へ曳き込まれるさまは正に“極彩色の時代絵巻”で、見る者を魅了する。

唐津観光協会 「イベント/唐津くんち」
http://www.karatsu-kankou.jp/event.html