裸の男たちが激しく押し合う、日本三大奇祭の一つ
新潟県魚沼に春を呼ぶ、日本三大奇祭の一つ「浦佐毘沙門堂裸押合大祭」が、浦佐普光寺境内毘沙門堂(南魚沼市浦佐)にて、3月3日に開催される。
一段高いところに祀ってある毘沙門天を、誰よりも早く近くで参拝しようと、上半身裸の男たちが掛け声とともに激しく押し合う勇壮なお祭りで、国の無形民俗文化財にも指定されている。
福物の品名を記した木札が撒かれ、奪い合う
「裸押合大祭」は、坂上田村麻呂将軍が自身の守本尊「毘沙門天」を祭った御堂を浦佐の地に建てて「国家安穏」「五穀豊穣」「家内安全」を村人とともに祈り、そして祝宴の中で歌い踊って士気を鼓舞したことが始まりといわれ、今から1200年前に遡るという。
主な行事は、3月2日に前夜祭が、3日に大祭が行われ、3日は朝から護摩修行、稚児行列などが行われる。夕方(18:00)、毘沙門堂の床にネコと呼ばれる分厚い藁製の敷物が敷かれ「押合」準備が終わると、参加者が順次水行をとり毘沙門堂に参拝して外陣で裸押し合いが始まる(19:30 一般水行参拝開始~「押合」)。
「押合」の最中に3回にわたり福物の品名を記した木札の撒与が行われ、人々は福物を手にしようとさらに激しくもみ合う。福物の撒与が終わると、年男が音頭とりの歌に合わせて毘沙門天に向かってササラを擦り(22:20)、御灰像12体撒与(23:10)があり、祭りはフィナーレを迎える。

南魚沼市大和観光協会「裸押合大祭」
http://www9.ocn.ne.jp/~yamakan/osiainixtutei.htm