高まる職場の災害ゼロ活動
現下の厳しい経済環境にあって、企業では、安全対策・防災活動に対する更なる積極的な取り組みが高まっている。
リスク管理の重要性が認識され、大事故、災害が企業の存亡に関わるという共通認識が形成されてきているからだ。その為、「プロセスKYT」「5S活動」「ポカヨケ活動」「指差呼称」「ヒヤリハット、気がかり活動」「改善提案活動」「リスクアセスメント」など、実に多彩な災害ゼロ活動が多くの企業で取り入れられている。それでも、事故・災害は減少するどころか増加の傾向にある。災害ゼロをめざすには、さらに深堀りした展開が必要になっている。
TPMによる自主安全活動
日本能率協会グループでモノづくり人材の育成・改善支援を行う株式会社JIPMソリューションは、TPMという新しい手法に基づく「自主安全活動」を推進するコンサルタント。工場実態調査・診断などの評価事業、セミナー・通信教育などを通じて、現場に根ざしたモノづくり企業の現場力向上に貢献している。
TPM(Total Productive Maintenance & Management)とは
「"災害ゼロ・不良ゼロ・故障ゼロ"などあらゆるロスを未然防止する仕組みを現場現物で構築し、生産部門をはじめ、開発・営業・管理などのあらゆる部門にわたってトップから第一線従業員にいたるまで全員が参加し、重複小集団活動により、ロス・ゼロを達成すること」
と定義されており、1971年に提唱されて以来、国・業種を問わず数多くの企業が導入し、大きな成果をあげている。同社はTPMを災害ゼロ活動に取り入れた新しい自主安全活動プログラムを開発し、企業でのステップの展開についてセミナーを開催する。
災害ゼロ「自主安全活動ステップ展開」進め方セミナー
セミナーでは、災害ゼロを実現するための「自主安全活動」について、事例を交え、具体的に解説。「自主安全活動」をステップ展開で進めることによって、顕在化した問題や、潜在する危険要因を無理なく効果的に特定できることを示し、改善する仕組みと優れた安全文化の構築について詳しく説明する。講師は株式会社JIPMソリューション TPMコンサルタント小野賢史氏。企業の、安全管理担当者、安全分科会メンバー、製造・保全部門の管理者、TPM推進担当者等を対象としている。
・開催日時: 2010年6月3日 10時00分~17時00 分
・会 場 : JIPMソリューション 研修室
東京都港区高輪三丁目26番33号 品川ビル8階
・参加料:47,250円/1名(税込) ※39,900円/1名(税込)
※(社)日本プラントメンテナンス協会 正会員の割引料金
・参加料には、テキスト(資料)代、昼食代を含む。

かつてはリスク管理という概念は精神論的な説明が多かったが、近年は合理的手法でリスクを分析する手法が提案されてきている。その成果に期待したい。
自主安全活動ステップ展開の進め方セミナー